N高等学校 オンライン取材記事③ なまり節の正体

本記事の内容は、N高等学校(角川ドワンゴ学園)の生徒が宮古島市伊良部島にある「いらぶ大橋 海の駅」の出品事業者にオンライン取材を行い、作成したものです。
N高等学校は沖縄県うるま市伊計島に本校を持つ私立通信制高校です。課外授業の一環として、職業体験・ワークショップを行っています。
※本企画は中小企業庁 共同協業販路開拓支援事業「宮古島市における観光BuyLocalによる地域エコシステム構築事業」の一環で実施されました。

かつお節の赤ちゃん?
なまり節の正体を職人に聞いてみた。



初めまして、N高等学校1年のタイセイ(左)とジエイ(右)です。
皆さん、去年の6月、いらぶ大橋 海の駅がオープンしたことをご存知ですか?
沖縄県伊良部島を中心とした地元の物産などが販売されており、伊良部島について深く知ることができるお店になっています。(HPはこちら)
そこで販売されている商品のひとつが”なまり節”!
聞いたことがない方が大多数ですよね。

友利かつお加工場の真海さん


今回はなまり節の製造加工を行う友利かつお加工場の友利 真海(マサウミ)さん にインタビューをさせていただきました。
元々は営業職をされていた真海さんですが、おじいさんのカツオ工場を引き継ぐことになり伊良部島に“強制送還”。
最初は戸惑いもあったそうですが、ワクワクしながら始めたそうです。
なんでも楽しむ精神!さすが真の海の男です!
実際になまり節を食べさせていただき、真海さんのお話を聞いていると、なまり節が知られていないのはあまりにもったいない!
そう思いました。

そもそもなまり節って?

なまり節とは、簡単に言うと“かつお節の赤ちゃん”です。
本来一週間以上をかけて作られるかつお節を、1時間で一気に作ったものがなまり節です。
友利かつお加工場の方は”燻製シーチキン”という言い方もされていました。
燻製シーチキン...かつお節の赤ちゃん..味の想像がつかないですね。

 

いざ実食!

見た目はかつお節に似てはいますが、柔らかいですね。
早速そのままの状態でいただきたいと思います。

口に入れた瞬間に濃厚なカツオの味と香ばしい香りが口の中いっぱいに広がります。
香ばしい香りが鼻腔を通り、白米を食べる手が止まらない。
まさに”燻製シーチキン”とはよく言ったものです。
いやはや..美味すぎる。
これだけの味を出すには相当な工夫をされているのでしょう。

 

「え?」
味付けはしていない!?

なんとこのなまり節、人工的に味を付け加えるようなことはしていないんだそうです。

つまり無添加!

なまり節の濃厚な味わいは
・カツオ自体の出汁
・海水の塩分の染みた身
・薪で炙ることによる香り
この三つが大きく関係していたんです!
「マジかよ!」
思わず声に出してしまいました、てっきり味付けされているものだと...
こんなに美味しいなまり節どうやって作ってるんやろう...


実際に聞いてみました!

友利かつお加工場さんでは鹿児島から伝わった「手火山(てびやま)式」という作り方でなまり節を作っています。(宮古島の他に全国のかつおどころでなまり節が作られているそうです)

 

なまり節を作る際に焙乾(ばいかん)というかつおを燻す作業があります。この時に他の加工場だとかつおと火の距離は約2mなんですが、この工場は約50cmで燻しています。

4分の1も違う!!

かつおと火の距離が近いおかげで早く焼き上げることができかつおの中に水分が残り外は香ばしく、中はしっとり焼き上げることができます。

 

真海さんの熟練された技術が目にみえますね。
なまり節を焼いている間は火の調整をするためにビニール手袋一枚で熱いかつおを触かつお
っているのだとか!細かい調整が大事なんだそう。
手で火の調整をしているところから手火山式と言われているらしいです!
いやすごいな、職人技や。

 

どうやって食べたら美味しいんやろう

 

真海さんに聞いたところ、野菜炒めやシークワーサーなどの季節の柑橘類と合わせると美味しいとのことでした!
皆さんもぜひ試してみてください!
自分なりに調べてネットの情報をもとになまり節をマヨネーズにつけて食べてみたら美味しかったです。
マヨネーズが合うならもしかしたらパンに合うかもしれない
ホットサンドとか?
実は!みやこ下地島空港でなまり節のサンドイッチが食べられます!!!

 

空港に来たときはぜひ食べてみてください!

 

終わりに

今回、僕たちはなまり節について記事にしました。なまり節を食べてみたい!と思っていただけたでしょうか。
なまり節はこのサイトから購入できるのでぜひ買ってみてください!!
タイセイとジエイでした!